JAPANESE CULTURE

-   桐 箱   -

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桐箱

大切な方への贈り物、又ご自身へのプレゼントとして、EMOSIWN の作品は日本で古来より親しまれてきた伝統工芸の桐箱 に納めてお届け致します。オリジナルのプレゼンテーションは多くのお客様に喜ばれております。

 

割印

桐箱は、手作りの為一つ一つ微妙に大きさが異なります。蓋と身の部分を他の箱と区別させる為、それぞれに割印を押しています。割印のデザインは日本の伝統紋様の一つ、七宝つなぎをモチーフにしています。


-   羅紗月   -

月を愛でる文化を誇る日本と、羊の国として知られるウェールズを象徴するデザインの羅紗月。羅紗とは、16世紀半ばから17世紀の江戸時代にかけて行われた南蛮貿易で伝わったポルトガル語で毛織物を表すRaxaを日本語表記にしたとの事です。

2020年現在、羅紗月のデザインは施さずシンプルで自然な素材を生かした桐箱に、オリジナルの和紙ラッピングを掛けお届けをしております。


-   折 る   -

14世紀室町時代、将軍足利義満により様々な礼法が整えられる中、儀礼折というものが生まれ、現代の日本人の生活の中で今も尚、この習慣は受け継がれています。紙は初め写経や記録がその用途でしたが、後に神事に用いられるようになり、やがて供物を紙で包む習慣ができました。その際包んだ時の折り目に注目し、包みを美しく折って包む儀礼折りが完成。やがて、その決まり事から離れ、折り方そのものを楽しむという折紙が生まれます。江戸時代、紙の量産が可能になるにつれて、庶民の間にも折紙が親しまれるようになりました。日本に根付く折りの文化の起源は、7世紀に中国より伝わった紙の製法に始まりますが、やがて日本独自に改良が施され、薄くて強い和紙の技法が出来ました。和紙は2014年、ユネスコ世界文化遺産の一つにも認定されています。


-   包 む   -

日本には折りの他、包むという文化があります。折り同様、礼儀作法の中に生まれ、美しい様式美として生活の中に残されたのが、包みの型、”折形 ”。武家作法のひとつとして、鎌倉時代に始まり、室町時代に完成したもの。戦前までは義務教育の中でも教えられていたそうです。和紙で折って包むということ自体が、その折り目の正しさから、相手に対する尊敬を表すとされています。又、包むという行為は、隠すということにもつながります。これは内側のものを外に全てみせずにおくという、日本人の美意識にもつながる考え。儀礼の中で発達した折形ですが、実用面においては武士が風呂に入る際、洋服を間違えないように布で包んだ事が始まりとされる風呂敷の文化があります。風呂敷の風呂はこの事が語源となっているとの事。現代の日本では風呂敷の文化はだいぶ薄れていましたが、今日、真四角の布を使って様々な包み方の可能な風呂敷が見直されてきています。縁起の良い紋様や色の布で包む事は、贈り物を清浄に保ったり、穢れを祓う意味もあり、相手に敬意を示し、繁栄を願う気持ちも込めています。


-   結 ぶ   -

公家の社会では、絹の織物に包み、組み紐で「紐結び」を飾りました。武家の社会では、純白の和紙で中の物の形を表す折形が形式的につくられ、包みを結ぶものとして、水引とよばれるものが使われました。贈る相手に対して、心を込めて自分で結ぶことこそ大切な心掛け。 「結び」とは、古くはヤマトコトバにおいて「産霊(ムスビ)」と表され、「結ぶ」ことにより生命の力が宿ると考えられていました。「結び」には、物を束ねて縛るという意味よりも、結ぶことにより「結び」に霊力が宿るという、まじないや、呪術的な意味合いが強いことが分かります。呪術の儀礼結びは邪気を祓う「結界」として水引や神社の荘厳などに残り、一方では箱や掛け軸などの、機能性と装飾性を持った装飾結びへと発展しました。